松本 佐一 公式サイト
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主な活動紹介/The best selection of Saichi Matsumoto
<1. 1952年「色絵葉文飾皿」日展デビュー 
九谷焼の特徴である色絵に全力を注いだ作品。
白地を生かしていちじくの葉を緑で中央に大きく配し、輪郭にも緑を用い金彩を点じたモダンなデザインである。
通産省国立陶器試験場で研究した中から生まれた緑を用いているため、 九谷で伝承された色よりも鮮やかでモダンさを引き立ている。
新しい九谷焼の世界を目指す第一歩の代表作である。

第8回日展 東京都美術館蔵

2. 1972年 陶壁「岩礁に舞う」制作
岩を三段階の厚さで浮き彫りのように変化をつけて力強く配置し、その上を鳥が舞い躍動を表わしている。
岩礁には伊羅保釉や鉄釉などを用い、縦横の櫛目が岩の趣を出し、全体に渋い茶色系統で統一している。
空はクリーム色系で細かく破片を横に並べて静かな表現をし、鳥は白釉を用い、黒い線の強さは動きとリズム感を強調し、また全体を引きしめている。
すべて本窯仕上げで色の調子を考えた力強い作品である。

石川県建築総合センター 石川県金沢市弥生
3. 1972年 「日中友好首相みやげ(盃)謹製」制作
1972年田中首相と周恩来首相の日中友好条約を祝うパーティで両首相の手に、この盃が握られ、AP電で全世界に配信されました。

(1972年(昭和47年)9月29日朝日新聞)



 記念盃
4. 1982年 陶壁「創生」の制作
金沢市文化ホールの壁画として制作された三面の作品はいずれも幾何学文を構成したもので、円・三角形・四角形という基本形を宇宙に見立てて、いろいろな構成で見せてくれる。
地の島模様は練り込みの技法ですべて本窯仕上げ、厚みをかえて立体感を出している。

金沢市文化ホール 石川県金沢市高岡町
5. 1988年 「百花繚乱」製作
JR金沢駅にふさわしくと加賀百万石の城下町の風土を四季の花で表現したものである。
甍の美しさに、椿・水仙・花菖蒲・紫陽花・躑躅・睡蓮・桔梗の七種の四季の花園を配し兼六園の霞ヶ池に徽軫灯籠や石川門を加えてアレンジされた華やかな陶壁である。
花は色絵で、その他は本窯で仕上げた陶片を巧みに用い、豪華さのなかに重厚な「森の都」をイメージしている。
いかにして周辺の景観と合った金沢らしさを出せるかと苦心した作品んである。

J R 金沢駅 石川県金沢市
6. 1988年 陶壁「花鳥風月」、同年 陶壁「流水」制作
階段の壁面は「流水に扇面散らし」で流水は石畳文で表わし、
扇面の内部は抽象的な構成である。
全体に曲線と直線の妙味を見せている。

ホテル瑞鳳 宮城県仙台市
プールの壁面には渦を青の濃淡で、動きの大きい豪快なデザインをしている。

ホテル瑞鳳 宮城県仙台市
7. 1992年 「石川県国体炬火台」制作
この作品の受け手は松本佐一以外誰もいなかった。
2m70cmの高さを二分割して焼く窯の設計から始まり、1,000度を超える炎が1週間続く耐火条件の土質の研究、窯師 田巻 保の協力により、上下・前後・左右、窯内の温度差がなく、人手を使うことなく窯詰めを行う事ができる過去に例のない新技術ばかりの仕事であった。

①石川県能登町より出土の縄文土器の文様をベースに、
  松本佐一のアレンジでデザインを仕上げた。
②2m70cmの巨大な作品のための新しく設計・製作した窯と作業場。
8. 1999年 「ゼロと無限」製作
「ゼロと無限」は藤田学園の総学の精神である。
0(ゼロ)と∞(無限大)は印花を施して銀彩し、その下の菱形の二面は色絵を用い、
まわりの部分は本窯の色釉と焼き締めの陶板で縞模様を表わして、
しっくりとした調子に仕上げている。
縦横の直線をバランス良く配して0(ゼロ)と∞(無限大)の意匠が浮き出るように、
また全体に手作りの味を生かすように配慮している作品である。

藤田学園藤田會館 愛知県豊明市
9 2000年 陶板「創生」制作
混沌から吹き出す力
ここ近年、松本さんは「創生」シリーズを手がけている。
この作品もそのテーマに沿ったものであろう。
銀彩や金彩、そして痕跡のように残る九谷の緑釉を施した陶板を、コラージュ風につなぎあわせている。
混沌とした中から、何がしかの新たなエネルギーの噴出を期待しているようにも見える。
松本さんは昨年秋に交通事故に遭い、奇跡とも言える回復をとげた。
それだけに、この「創生」という言葉には、松本さんが自らに再起を促すようような象徴的な意味合いがあるようにも思えてくる。
〔平成12年(2000年)6月9日北国新聞より〕
10 .2003年 「デビット・ロックフェラーさんとの交流」
2003年4月、ロックフェラーさんが松本工房に突然訪ねて来ました。金沢の浅田屋で見た茶器に感動し、その作家を訪ねたく、スタッフにお聞きになり、いらしたのです。午前早くからで、午後も予定をキャンセルし、夕方まで、作品を次から次へと見て回っていました。昨年、回顧録の記念本を贈って頂き、彼の大変な半生を改めて知り感動しております。(松本佐一)

2007年11月5日ホテルオークラで、ロックフェラーさんの回顧録の出版パーティにお招き頂き、楽しいひと時を過ごしました。
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